高級スポーツ車大手ポルシェの車載電池セル子会社セルフォース・グループは18日、西南ドイツのマーデン産業地区で同社初の工場の定礎式を行った。ポルシェの一部車両向けにセルを供給することになっている。
セルフォースはポルシェがフラウンホーファー研究所からのスピンオフであるカスタムセルズと共同で設立した合弁会社。ポルシェが経営権を握っている。
新工場は2024年の生産開始を予定している。年産能力は車両1,000台の搭載量に相当する100メガワット時(MWh)。ポルシェは同セルをレース車と、特別シリーズ車のトップモデルに搭載する。
セルフォースは今回、年産能力を10倍の1ギガワット時(GWh)に引き上げることを明らかにした。1万台分のセルを生産できるようになる。生産施設の拡張をいつまでに行うかや、どのような種類の車両に搭載するかは伏せている。