独経済プラス成長確保、第3四半期0.3%に

ドイツ連邦統計局が10月28日発表した2022年第3四半期(7~9月)の国内総生産(GDP)は物価・季節・営業日数調整後の実質で前期を0.3%上回った。物価高騰、ウクライナ戦争、サプライチェーンのひっ迫、コロナ禍など経済環境は厳しく、エコノミストの間ではマイナス成長を予想する声が強かった。現時点で詳細は明らかにされていないものの、統計局は個人消費がけん引車になったとしている。

第3四半期のプラス成長についてコメルツ銀行のエコノミストは『フランクフルター・アルゲマイネ』紙の問い合わせに、「嵐の前の静けさだ」と指摘。高インフレで消費者の購買力が低下していることから、冬半期(10月~3月)には経済が縮小するとの見方を示した。

第3四半期GDPの指数(2015年=100)は107.8となり、コロナ禍直前の19年第4四半期(107.5)を初めて上回った。

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