蘭デジタル地図大手のヒア・テクノロジーズは10月25日、英ロータスの初めての完全電気自動車(BEV)「エレトレ(Eletre)」にナビゲーションシステムを供給すると発表した。ロータスと中国の吉利控股集団(吉利グループ)傘下のECARX(億●通科技 ※●は、口へんに加)が共同開発した「ECARXデジタルコックピット」を通して動作する。
ヒアが提供する機能には、EVに最適なルートと充電プランを提案する「EVルーティング」、航続可能距離の最大化を支援する「EVレンジアシスタント」、出発時刻や目的地、移動経路など個々の運転パターンを学習したうえでルートを設定する「予測ルーティング」が含まれる。ソフトウエアは無線更新(OTA)される。
「ECARXデジタルコックピット」は複数のアプリソフトの同時利用に対応するため、処理速度の上がるデュアルコアのSoC(システム・オン・チップ)を採用している。
ロータス初のSUVモデルでもある「エレトレ」は、新プラットフォーム「エレクトリック・プレミアム・アーキテクチャ」(EPA)を採用し、800Vの電圧システムを搭載する。中国工場で今年後半から生産を開始する予定という。