雇用情勢安定も求人は減少

ドイツ連邦雇用庁(BA)が2日発表した10月の失業者数は244万2,000人となり、前月を4万3,000人下回った。季節要因を加味したベースでは8,000人増えたものの、アンドレア・ナーレス長官は「労働市場は依然として全体的に安定している」と述べた。ただ、高インフレやエネルギー価格高騰を受けて経済の先行き不透明感が強まっていることから、求人は減少。操短手当の申請は増加した。

失業率は5.3%で、前月を0.1ポイント下回った。前年同月に比べると0.1ポイント高い。

国際労働機関(ILO)基準の9月の失業率は2.9%で、前月を0.1ポイント下回った。

10月の求人件数は84万6,000件で、前年同月を3万8,000件上回った。季節要因を加味した前月比では1万7,000件減少しており、求人指数BA-X(2015年=100)は前月を3ポイント下回る128へと低下した。

新規に操短の届け出対象となった被用者の数は10月1~26日に計2万2,000人となり、前月を44%上回った。増加は2カ月連続。

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