DBシェンカー、チェコにオートメーション物流センターを設置

●EC向け物流事業拡大に備え、業務の自動化を進める

●棚搬送ロボを100台超投入、東欧で最大規模の物流システムに

独物流大手のDBシェンカーは3日、チェコのプラハに最先端のオートメーション技術を導入した新物流センターを設置すると発表した。電子商取引(EC)向けの物流事業拡大には、処理能力の増強とサプライチェーンの強靭化で業務の自動化が重要なカギを握るためだ。梱包・出荷作業を高度に自動化し、処理能力を増強するとともに配達時間を短縮して顧客サービスの質を高める。来年夏の稼働開始を予定する。

新物流センターにはモジュール式棚搬送ロボット(GTP)を100台超投入し、東欧で最大規模の自律移動ロボットによる物流システムを構築する。処理能力に優れた小荷物出荷ベルトソーターも導入する。業務はかなり自動化されるが、繁忙期には1,000人超の作業者が必要となると見ている。

新センターはプラハ空港近郊に位置し、施設面積は5万5,000平方メートル。主要高速道路を使ってドイツ、中東欧の顧客に迅速に配達することができる。プラハ近郊の現物流センターは将来、循環経済や業務デジタル化関連の二酸化炭素(CO2)排出削減を重視する顧客のニーズに対応した物流サービス拠点として利用する計画だ。

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