英新車登録、10月は26.4%増加 1/2

英自動車工業会(SMMT)は4日、同国の2022年10月の乗用車新車登録が13万4,344台となり、前年同月に比べ26.4%増加したと発表した。増加は3カ月連続となる。ただ、前年同月は新車登録が大幅に減少していた反動がある。新型コロナウイルスの世界的な感染拡大(パンデミック)前の2019年10月(14万3,251台)と比べると、6.2%少ない。1~10月の累計は、前年同期比5.6%減の134万2,712台。2019年1~10月(205万5,522台)と比べると、依然として34.7%少ない水準にある。

10月の顧客別の登録台数は、大口顧客が108.6%増と大幅に伸びた。

燃料別では、電気自動車(BEV)が前年同月比23.4%増の1万9,933台となり、市場全体の増加率を下回ったが、供給不足が主因とみられている。市場シェアは14.8%だった。プラグインハイブリッド車(PHEV)は前年同月比6.2%増の8,899台。これによりプラグイン車(BEV、PHEV)の市場シェアは全体で21.5%となる。ハイブリッド車(HEV)は、前年同月比81.7%増の1万5,712台と好調で、市場シェアは11.7%だった。

■ 通期予想を下方修正

SMMTによると、サプライチェーンの供給不足の長期化や急激なインフレ、生活費に対する危機感の高まりなどを背景に、2022年通期の新車登録は156万6,000台となる見通し。8月に下方修正した予想(160万台)をさらに2.2%引き下げた。

2023年通期の新車登録は、180万800台に回復する見通しで、プラグイン車(BEV、PHEV)の市場シェアは26.7%に拡大すると予想している。

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