●投資額約2億1,600万ドル、24年10-12月に操業を開始する計画
●長安汽車、奇瑞汽車、長城汽車のモデルをライセンス生産
カザフスタンの自動車輸入販売会社アスタナ・モータースが、中国乗用車ブランドの製造に向け工場を建設する。アルマティで15日、着工式を行った。投資額は1,000億テンゲ(約2億1,600万ドル)。長安汽車(チェングン)、奇瑞汽車(チェリー)、長城汽車(ハヴァルブランド)とのライセンス契約に基づき、2024年第4四半期(10-12月)に生産を開始する計画だ
アルマティ工場の年産能力は9万台超で、約6割を近隣の独立国家共同体(CIS)諸国に輸出する。国内では政府が現地生産モデルを購入しやすくするため、対象車購入に対しローン年利率4%、頭金なしの7年間分割払いの公的優遇プログラムを提供し、低価格の中国車の普及に力を入れる方針だ。新工場の稼働により2,000人超の雇用を見込む。
アスタナ・モータースは欧州、日本、韓国に加え、昨年から中国のブランドの販売にも力を入れている。カザフスタン自動車事業協会(AKAB)によると、中国ブランドの昨年の新車販売台数は4,000台超で、国内新車販売全体の3.4%を占めた。今年1-9月合計ですでに6,000台を超え、人気が高まっている。昨年末に市場進出したチェリーは特に販売が好調で、ロシアのラーダを抜き新車販売ランキング第5位に躍進している。(1KZT=0.30JPY)