アルミ大手ノルスクハイドロ、ハンガリー工場の自動車部品生産を強化

ノルウェーのアルミ大手ノルスクハイドロは14日、ハンガリー中西部のセーケシュ
フェヘールヴァール工場を増強すると発表した。電気自動車市場の拡大をにらみ、
欧州における押出成形能力を拡充する目的。3億6,000万クローネ(3,570万ユー
ロ)を投じて最新プレス機を導入し、欧州の顧客向けに高強度押出部品を生産す
る。稼働は2025年からの予定。
ノルスクハイドロは今年7月、デンマークのトゥナー工場に3億クローネを投じて自
動車用押出部品の生産能力を強化する計画を明らかにした。ハンガリー工場との2
拠点体制により、欧州各地の顧客に製品を迅速に供給する。
ハンガリーの拠点では9月にアルミリサイクル工場を着工した。新プレス機は主に
同工場からの再生ビレットを使う。
セーケシュフェヘールヴァール工場は従業員が約1,600人。6台のアルミ押出プレス
機をはじめ、複数の表面処理設備と300台以上の製造機械を備える。同工場ではバ
ンパービームやクラッシュボックスなどの衝突被害軽減装置、車体の構造部品、
バッテリーハウジングなどを生産している。

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