Ifo経済研究所が20日に発表した12月の独製造業輸出期待指数(DI)は1.6ポイントとなり、前月の0.9ポイントから上昇した。同指数の改善は2カ月連続。直近の底である9月(マイナス5.5ポイント)に比べると7.1ポイント高い水準で、Ifoのフュスト所長は「独製造業は輸出に関して、慎重ながらも楽観しつつ新年を迎えようとしている」との見方を示した。
Ifoは月例の企業景況感調査の一環としてメーカーおよそ2,300社に今後3カ月の輸出見通しを質問している。メーカーは「増える」「横ばい」「減る」のどれかを選んで回答。「増える」の回答比率から「減る」の回答比率を引いた数に季節調整を加味したものが輸出期待指数となる。同指数がプラスの領域にあることは、輸出増回答が輸出減回答を上回っていることを意味する。
12月は主力産業の自動車で前月に引き続き輸出増回答が輸出減を大きく上回った。電機も見通しが明るさを増している。前月に悪化した飲料は好転した。化学、金属、家具では悲観的な見方が強い。
