仏ヴァレオ、エコール・ポリテクニークとの提携を更新

仏自動車部品大手のヴァレオは11月29日、フランスの理工系エリート養成機関エコール・ポリテクニーク(パリ近郊パレゾー)との提携を2年間延長すると発表した。同校のスタートアップ・インキュベーターである「ドライ・イクスノベーションセンター(Drahi X-Novation Center)」との協力関係を通じ、次世代の低炭素モビリティ分野における革新的なプロジェクトを支援する。

同インキュベーターはスタートアップ企業にさまざまな支援活動を行っている。ヴァレオは同組織との協力により、製品ポートフォリオの拡充に必要な新技術を見極められるようになるほか、モビリティ分野の変化に迅速かつ柔軟に対応し、革新的なソリューションの市場投入を短縮できるようになる。エコール・ポリテクニークはヴァレオの存在がスタートアップにとって刺激となると同時に、産学連携につながることに期待する。

ヴァレオはエコール・ポリテクニークと2017年から提携しており、その成果としてこれまでに電動車や自動運転分野で142の特許を登録している。開発したソリューションの例として、◇乗員の体形に合わせて暖房を最適化することで省エネと快適性を実現する「ヴァレオ・スマートコクーン」◇熱損失を防いで電力消費を乗員数に応じ25%~50%削減するスマート暖房ソリューション「ヴァレオ・フレックスヒーター」――などがある。

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