エアバス、ポーランドから光学衛星システムを受注

●仏政府の支援を受け、軍需部門が初めて国外に供給

●光学衛星システム「S950」の打ち上げは2027年の計画

欧州エアバスは4日、軍需部門のエアバス・ディフェンス・アンド・スペースがポーランドから光学衛星システム「S950」を受注したと発表した。同システムを国外に供給するのは初めて。仏政府の支援を受けて実現した。契約額は明らかにされていない。

契約には◇地理空間情報システムの提供◇光学地球観測衛星2基の開発・製造・打ち上げ・納入◇関連地上システムの整備(ポーランドにおける直接受信局など)◇ポーランドチームの研修◇地上施設を含むシステムの保守・技術サポート――などが含まれる。

ポーランド向け衛星の組み立て・インテグレーション・試験は仏トゥールーズ拠点のクリーンルーム内で行う。打ち上げは2027年の計画。衛星システムが稼働すると、ポーランドに設置する直接受信局で画像を受信できるようになる。それまでは、エアバスの地球観測衛星コンステレーション「プレアデス・ネオ」の高解像(VHR)画像を提供する。

上部へスクロール