電機業界の新規受注、11月は2.5%増に

独電気電子工業会(ZVEI)がこのほど発表した同国電機業界の11月の新規受注高は前年同月を2.5%上回った。2カ月連続で拡大したものの、伸び率は鈍化傾向にある。地域別でみると、国内が3.2%増、ユーロ圏(ドイツを除く)が4.7%増、ユーロ圏外が0.4%増だった。

1~11月の新規受注高は前年同期を10.2%上回った。国内が8.7%、ユーロ圏が15.7%、ユーロ圏外が9.2%の幅で伸びた。

11月の業界生産高は物価調整後の実質で前年同月を7.9%上回った。増加は5カ月連続。1~11月も前年同期比で実質3.7%増えた。

12月の生産計画(先行き3カ月)で「拡大」を予定する企業の割合から「縮小」の割合を引いた数(DI)は前月の5.8ポイントから6.3ポイントへと上昇した。上昇は4カ月ぶり。

11月の業界売上高は前年同月比14.4%増の211億ユーロに拡大した。国内が16.5%、ユーロ圏が12.3%、ユーロ圏外が12.7%伸びた。

1~11月の業界売上高は前年同期比11.8%増の2,037億ユーロで、内訳は国内が14.0%増の971億ユーロ、ユーロ圏が7.9%増の381億ユーロ、ユーロ圏外が11.3%増の685億ユーロだった。

12月の業界景況感指数(DI)は1.11.1ポイントとなり、前月(1.2ポイント)を大幅に上回った。今後6カ月の見通しを示す期待指数がマイナス25.5ポイントからマイナス9.0ポイントへと改善したことが大きい。現状判断を示す指数も32.0ポイントから33.4ポイントへとやや上昇した。

12月の輸出期待指数(DI、先行き3カ月)は前月の3.2ポイントから7.5ポイントへと高まった。

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