トルコで3つめのFSRUが稼働へ、北西部サロス湾で

●新FSRUは貯蔵容量18万㎥、再気化能力は2,800万㎥

●主にブルガリア向けガス供給で活躍の見込み

トルコで国内3つめの浮体式LNG貯蔵再ガス化設備(FSRU)の稼働準備が進んでいる。「ヴァサント(Vasant)」と名付けられたインド籍の同FSRUは今月後半、北西部のサロス湾に到着する予定だ。政府系の石油パイプライン企業ボタシュ(Botas)により液化天然ガス(LNG)の洋上受け入れ基地として運営される。

「ヴァサント」は全長294メートル、全幅48メートル。貯蔵容量は18万立方メートルで、1日あたりの再気化能力は2,800万立方メートルに上る。

トルコ初のFSRUは2017年3月に西部のイズミルで稼働を開始した。18年からは南部のハタイ・ドルチョルでFSRU「エルトゥールル・ガジ」(貯蔵容量17万立方メートル、再気化能力2,800万立方メートル)が稼働している。

トルコは今月初め、ブルガリアと天然ガスの長期調達契約を結んだ。サロス湾のFSRUは同国向けの供給拠点として中心的な役割を果たすとみられる。

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