独フォルクスワーゲン(VW)傘下の商用車大手スカニア(スウェーデン)は18日、完全電動トラッククレーン「スカニア25L」がデンマークのコペンハーゲンで廃棄物回収車として稼働していると発表した。デンマークにとり初めての電動ごみ収集用クレーン車で、スペインの廃棄物処理大手ウルバセルが運用している。
ごみ圧縮機とクレーンを組み合わせた設計の「スカニア25L」は、ごみ用コンテナをクレーンで吊り上げ、内部のごみを車体後部の圧縮機に投下する。搭載する9個のバッテリーパックの総容量は297キロワット時(kWh)で、1日の業務終了後にも40%の残容量があるという。クレーン部分は容量86kWhの独立したバッテリーパックで作動する。
駆動電気モーターは最高出力が295キロワット(kW)(最大トルク2,300Nm)、定格出力は230kW(最大トルク1,300Nm)。ホイールベースは4,750ミリメートルで、フル充電までの所要時間は最大230キロワット(kW)の充電器を使用した場合、100分弱となる。