「20年代中にmRNAがんワクチンが一般化」=ビオンテック社長

独バイオ医薬品大手ビオンテックのウール・シャヒン最高経営責任者(CEO)は週刊紙『シュピーゲル』のインタビューで、伝令RNA(mRNA)技術を用いたがんワクチン療法が2020年代中にも多くの患者に施されるようになるとの見方を示した。同社が開発中の当該ワクチンがごく普通に投入されるようになるとみている。

ビオンテックは現在、mRNAベースのがんワクチンを複数、開発している。共同設立者のオズレム・テュレジ最高医療責任者(CMO)によると、そのうちの複数のワクチンでがんの縮小・消滅といった効果が出ている。再発したケースはほとんどないという。

年内にも臨床試験を英国で開始する予定で、現在、対象とするがんの種類や候補ワクチンの選定作業を進めている。シャヒン氏は「パーソナライズされたがんワクチンを作るのに2014年には3~6カ月を要した。現在は4~6週間でできる。わが社の目標は4週間よりも大幅に短縮することだ」と述べた。

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