●ファンド「ETCI」の当初規模は37億5,000万ユーロ
●とくに5,000万ユーロ以上の調達を目指す企業が支援対象となる
欧州連合(EU)の政策金融機関である欧州投資銀行(EIB)は13日、ドイツなど5カ国と共同で、域内の将来有望なハイテク分野のスタートアップ企業に投資するファンドを立ち上げると発表した。ライバルの米国企業と比べて資金調達が困難なEUのスタートアップ企業を支援し、域内のイノベーション(技術革新)を底上げする狙いがある。
「ヨーロピアン・テック・チャンピオン・イニシアティブ(ETCI)」と命名された同ファンドの当初の規模は37億5,000万ユーロ。ドイツとフランス、スペインがそれぞれ10億ユーロ、イタリアが1億5,000万ユーロ、ベルギーが1億ユーロ、EIBが5億ユーロを拠出する。
同ファンドはEIB傘下の欧州投資基金(EIF)が運営。レイターステージと呼ばれる成長の最終段階にあるスタートアップ企業を有力なベンチャーキャピタルへの投資を通じて支援する。とくに5,000万ユーロ以上の調達を目指す企業が支援対象となる。