衣料品小売大手P&Cが民事再生申請

独衣料品小売大手ピーク・ウント・クロッペンベルク(P&C)は3日、民事再生手続きの適用をデュッセルドルフ区裁判所に申請した。コロナ禍で2020年と21年に売り上げが大幅に減少。22年以降はロシアのウクライナ侵攻とこれに伴う高インフレで消費者が支出を抑制していることから、資金繰りが厳しくなっている。経営権を温存したうえで経営再建を進める。

国内67店舗とオンラインショップはこれまで同様、営業を行う。整理解雇は回避する意向だ。国外事業や子会社アンソンズは民事再生手続きの対象となっていない。

ピーク・ウント・クロッペンベルクという名の衣料品販売チェーンはドイツに2社ある。今回、民事再生を申請したのはデュッセルドルフに本社を置く企業。これとは別にハンブルクに本社を置く企業がある。両社は国内市場では地域的にすみ分けを行っている。

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