●部品の「内製化」によりサプライチェーンの混乱にも対応可能
●金属部品は重量600キロまで対応できる
チェコの国有電力CEZとその原子力プラント子会社シュコダJSは2月22日、3Dプリンタの導入で設備の稼働休止時間を短縮することに成功したと発表した。サプライチェーンの混乱で納期が長期化する中、「内製化」で影響を減らした形だ。両社は、原発を60年以上稼働させる計画に触れたうえで、「部品不足だけでなく、サプライヤーが市場から消えるなどの事態にも対応できる体制を整えることにつながる」とし、エネルギー安定供給に貢献するという見方を示している。
CEZグループでは昨年、複数の3Dプリンタを導入し、プラスチック・金属部品を合わせて4,159個成形した。金属部品は重量600キロまで対応できる。これまでのところ、主に原子力機器向け以外の部品を作るのに使っており、重点はプラスチック部品および小型金属部品だという。