ボルボの協業ハブ「CampX」、スタートアップ支援のインキュベーターを設立

スウェーデンの商用車大手ボルボ・グループは9日、イノベーション協業ハブ「キャンプエックス(CampX)」に、新たにスタートアップ育成支援に向けたインキュベーターを設立したと発表した。モビリティ分野における革新的なソリューションを創出し、輸送業界の持続可能性向上につなげる狙い。有望な先端技術を持つ設立直後(アーリーステージ)のスタートアップ企業がインキュベーターを通じ、イノベーションを実現して事業を拡大するとともに、商品化するうえで最適なサポートを受けられるようにする。

インキュベーターに参加する最初のスタートアップは◇鉱山の地下などで正確な位置を取得できるレーダー技術に取り組む「Radchat」◇シミュレーション用3D環境の自動作成ソフトウエア開発の「Repli5」◇eモビリティ向けに熱管理ソリューションと連携して効率的な冷却システムを開発する「Kite」◇タイヤ空気圧の自動測定と管理システムを開発する「Fyrqom」◇全天候型のマルチスペクトルカメラを開発する「Autonomous Knight」――の5社となる。

ボルボは2019年にキャンプエックスを立ち上げ、現在世界4カ国に展開している。これまでに50社以上の新興企業がアイデアを開発し、ボルボとの協業を実現している。

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