EU新車販売、1月は11.3%増加 1/3

欧州自動車工業会(ACEA)は21日、欧州連合(EU)の2023年1月の乗用車新車販売(新車登録)が76万41台となり、前年同月に比べ11.3%増加したと発表した。大幅な増加率となったが、前年同月が低水準だった背景がある。

主要4カ国では、スペイン(51.4%増)、イタリア(19.0%増)、フランス(8.8%増)で増加したが、ドイツ(2.6%減)は前年同月を下回った。

燃料別では、純電気自動車(BEV)が前年同月比22.9%増の7万1,984台となり、市場シェアを9.5%に拡大した(2022年1月:8.6%)。ハイブリッド車(HEV)も前年同月比22.1%増の19万7,982台と好調で、市場シェアで26.0%を確保した。

プラグインハイブリッド車(PHEV)は、前年同月比9.9%減の5万3,649台に落ち込んだ(市場シェア:7.1%)。ドイツの急減(53.2%減)の影響が大きい。ドイツ政府は2023年から電動車向けの補助金を縮小し、BEVと燃料電池車(FCEV)で支給額を引き下げ、PHEVについては補助金を廃止した。

ガソリン車は、前年同月比12.3%増の28万8,325台となり、市場シェアは37.9%だった。ディーゼル車は前年同月比1.6%減の12万531台で、市場シェアは15.9%に縮小している。

■ EU 30カ国、1月は10.7%増加

EU27カ国にアイスランド、ノルウェー、スイスおよび英国を加えた欧州31カ国の1月の新車登録は91万1,064台となり、前年同月に比べ10.7%増加した。

上部へスクロール