独デュッセルドルフ市、燃料電池バス20台調達を含むプロジェクト実施

ドイツのデュッセルドルフ市は、2035年までに気候中立を達成する目標に向けた取り組みの一環として、グリーン水素を生成する水電解装置の導入、水素供給ステーションの建設、燃料電池バス20台の調達で構成されるプロジェクトを実施する。

当該プロジェクトでは、自治体系エネルギー事業者のシュタットヴェルケ・デュッセルドルフの敷地に水電解装置を導入し、水素供給ステーションを建設する。水電解装置は2026年に稼働する予定で、水素ステーションは遅くとも2024年半ばまでに完成する予定。水素供給ステーションは、ドイツ全域を網羅する水素供給スタンド網の整備を目指して設立された合弁会社H2モビリティが運営する。

デュッセルドルフ市の公共交通事業者ラインバーンは、燃料電池バス20台を調達する。最初の10台は、近く納車される予定。残りの10台については現在、欧州地域で入札を実施している。ラインバーンは、電気バスと燃料電池バスの両方の調達により、気候中立の目標達成を目指す方針。

水電解装置が水素生成に使用する電力は、ごみ焼却施設から調達する。同施設で処理する廃棄物の50%は、生物起源の有機廃棄物であるため、再生可能エネルギーに相当する。

当該プロジェクトの予算は総額300万ユーロ。うち、ドイツ連邦デジタル・交通省が約120万ユーロを支援している。

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