独バーデン・ヴュルテンベルク州環境省が支援した燃料電池トラックを開発する産学連携プロジェクト「HYLIX-B」から新会社IONTRAKが設立された。同社には、独排気系部品大手のボイゼン・グループも出資している。
「HYLIX-B」では、燃料電池を搭載した26トントラック(航続距離500キロメートル)を開発した。エスリンゲン応用科学大学や、内燃機関を搭載した乗用車やトラックを電気駆動車に改造することを事業とするEFA-Sなどが参加している。
新会社IONTRAKは、バーデン・ヴュルテンベルク州のツェル・ウンター・アイヒェルベルクに本社を置き、代替燃料車両およびそのコンポーネントの開発・生産・販売を事業とする。2023年第4四半期には、26トンの燃料電池トラック(個別のトラック1台)が公道走行の認可を得られる見通し。
自動車用排ガスシステムなどを生産するボイゼンは、新しい製品分野として電気自動車や燃料電池車向けの部品にも参入している。例えば、バッテリーケースや水素タンクシステムを開発しており、これらの製品はIONTRAKにも供給できると見込んでいる。