ゼロアビア、シェル、ロッテルダム空港と提携、燃料電池航空機の商用運行に向けて

燃料電池航空機を開発する米英新興企業ゼロアビア(ZeroAvia)はこのほど、燃料電池航空機の商用運行に向けて、英石油大手のシェル、オランダのロッテルダム・ザ・ハーグ空港(RTHA)、ロッテルダム市とRTHAのイノベーションプログラム「RHIA(ROTTERDAM THE HAGUE INNOVATION AIRPORT)」と協力することで合意したと発表した。2024年末までに、空港における水素インフラの運用コンセプトを開発し、欧州域内の目的地へのデモ飛行を実施する計画。2025年からの商用飛行を視野に入れている。

具体的には、ロッテルダム・ザ・ハーグ空港に水素インフラを整備し、ロッテルダムから半径250海里(約463キロメートル)以内にある欧州域内の空港への飛行ルートを設け、試験飛行を実施する計画。水素インフラは、シェルが設計・運営する。

ゼロアビアは、燃料電池を動力源とするパワートレイン「ZA600」を開発している。2023年1月には、19人乗りの双発機(ツインジェットエンジン機)「ドルニエ228」の左翼にフルサイズの「ZA600」のプロトタイプを搭載し、10分間の初飛行に成功している。

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