ドイツ連邦陸運局(KBA)は3日、同国の2023年2月の乗用車新車登録が20万6,210台となり、前年同月に比べ2.8%増加したと発表した。1~2月の累計は、前年同期比0.2%増の38万5,457台となった。なお、2月の登録台数は、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大(パンデミック)前の2019年2月実績を依然として約23%下回っている。
2月の顧客別の登録台数は、法人が全体の67.1%(6.5%増)を占め、個人は32.8%(4.1%減)だった。
ブランド別では、ドイツ勢は、ポルシェ(36.9%増)、メルセデスベンツ(17.1%増)、アウディ(11.6%増)が2ケタの増加率だったほか、最大手のフォルクスワーゲン(VW)も7.1%増と好調だった。
国外ブランドでは、テスラ(29.7%増)、プジョー(19.1%増)、ダチア(18.6%増)が大きく伸びている。国外ブランドで最大手のシュコダ(7.9%増)も好調だった。
日本勢は、スズキ(180.6%増)、マツダ(57.5%増)、日産(29.7%増)が大幅に伸びている。三菱自(75.9%減)、レクサス(30.1%減)、ホンダ(16.1%減)、トヨタ(1.2%減)は、前年同月を下回った。
■BEV、2月は15.7%増加
燃料別では、純粋な電気自動車(BEV)が前年同月比14.7%増の3万2,475台となり、市場シェアを15.7%に拡大した。ハイブリッド車は前年同月比0.8%減の5万8,980台(市場シェア:28.6%)だった。うち、プラグインハイブリッド車は前年同月比44.8%減の1万1,916台に急減した(市場シェア:5.8%)。1月から政府の補助金がなくなった影響が大きい。
ガソリン車は前年同月比8.9%増の7万5,357台となり、全体の36.5%を占めた。ディーゼル車は前年同月比7.3%減の3万8,433台で、市場シェアは18.6%に縮小している。