印タタ、欧州の鉄鋼加工4社に低炭素鋼を供給

インド鉄鋼大手のタタ製鉄は2月28日、鉄鋼加工メーカーの独ヴッパーマン、ビルシュタイン、EMWスタールサービス、および西アラニアの4社に、二酸化炭素(CO2)の排出を抑えた低炭素鋼を供給する契約を結んだと発表した。タタのグリーンスチール・ソリューション「Zeremis Carbon Lite」を導入した最新の鉄鋼製品を提供する。

4社はいずれも自動車をはじめ広範な分野に製品を供給している。タタの低炭素鋼を使用することで、4社の顧客は環境性能の高い最終製品を製造できるようになる。また、温室効果ガス排出削減に向けた国際共同イニシアチブ「サイエンス・ベースド・ターゲット・イニシアチブ(SBTi)」における製品顧客のスコープ3(サプライチェーンからの間接排出)のCO2排出削減にも寄与する。

Zeremis Carbon Liteはタタが展開する全ての鉄鋼製品に適応可能なソリューションで、CO2排出量を最大90%削減できる。同鋼材の低排出性能は国際的な認証機関DNVの認証を取得している。製品はオランダのエイマイデン製鉄所から供給する。

タタはグループ全体で2030年までにCO2排出量を35~40%、35年を目途に75%削減するとともに、45年までにカーボンニュートラル(炭素中立)の実現を目指している。

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