英高級車メーカーのジャガーランドローバー(JLR)は14日、デジタル変革(DX)の加速に向け、印自動車大手タタ・モーターズのデジタルエンジニアリング子会社タタ・テクノロジーズと提携すると発表した。電動化を軸とした長期的なブランド価値向上戦略「Reimagine」の一環を担う。タタ・モーターズの最先端のデジタルソリューションを活用することで、JLRは新モデルや新機能をより迅速に提供できるようになる。
JLRはタタ・テクノロジーズのクラウドベースのエンタープライズ・リソース・プランニング(ERP)ソリューションを導入し、経営資源を全社的に有効活用できるようにする。JLRの製造や物流、サプライチェーン、財務、購買部門のデータと知見を一元的に統合することで、自社の従業員だけでなくサプライヤーも含め、業務効率の向上や協力関係の強化、インターフェイスの高度化などにつなげる。
同ERPソリューションは独SAPのERPソフト「SAP S/4HANA」をベースとしている。第1段階として英国内の工場に導入し、その後世界中の拠点に拡大する計画。