独エキサイトがチェコを増強、クリーンルーム製品の生産を拡充

●欧州市場での需要増大に対応、2工場を新設し3拠点体制に

●投資額2,000万ユーロ、従業員を今後2年で約4倍に増員

クリーンルームやハイテク施設向け製品を手がける独エキサイト(Exyte)は21日、チェコでの生産能力を拡大していることを明らかにした。欧州市場での需要増大を受けた措置。国内に2工場を新設して3拠点体制とするとともに、今後2年間で最大200人を新規雇用し、従業員数を現在の約4倍に引き上げる。投資額は2,000万ユーロ。

新工場の設置は同国北部クルプカの既存施設の生産能力が限界に達しているためで、中西部のホストミツェと北西部のジャテツにそれぞれ開設する。このうち施設面積が約6,500平方メートルのホストミツェ工場は70人を新規雇用し、すでにクリーンルーム向け製品の生産を開始している。一方のジャテツ工場は今年秋に稼働し、特許取得済みのエンジニアリング製品を製造する予定。施設面積は9,000平方メートルで、新規雇用は最大130人。

エキサイトは独エンジニアリング大手M+Wグループの完全子会社。チェコでは2018年以来、クルプカの拠点でクリーンルーム用のファンフィルターユニット(FFU)やステンレス製の空調システムなどを生産し、半導体や製薬、ライフサイエンス産業向けに供給してきた。同工場の従業員数は約70人。

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