子供を産んだ女性のパートナー(主に男性)に、出産直後に2週間の有給休暇取得権を認める法案をドイツ政府が準備している。公共放送ARDが報じ、管轄官庁の家族省が1日、追認した。このルールは政権協定に盛り込まれているもので、現在、法案の策定に向けて関連省庁間で調整が行われている。
出産直後は母性保護期間に当たるため、子供を産んだ女性は有給で休むことができる。だが、そのパートナーが出産直後に休みを取るためにはこれまで、有給休暇を利用するか、国の育児休暇手当を受給しなければならなかった。出産直後の有給休暇をパートナーが取得できるようになれば、そうした手続きが不要となり、休暇を取りやすくなる。女性同士のカップルの場合も子供を産まないパートナーに取得権が認められる。
有給休暇の費用は分担金方式で確保する。誰が負担するかは明らかにされていないが、企業に分担金を課すとの報道もあり、経済界には警戒感が広がっている。