市場調査大手GfKが4月26日に発表したドイツ消費者信頼感指数の5月向け予測値は4月の確定値(-29.3ポイント)を3.6ポイント上回るマイナス25.7ポイントへと上昇した。同指数の改善は7カ月連続。所得と景気の見通しが大幅に改善したことが大きい。指数自体は極めて低い水準が続いている。プラス10ポイント前後で推移していたコロナ禍前の水準には程遠い。
所得の見通しに関する4月の指数(5月向け予測値の算出基準の1つ)は前月を13.6ポイント上回るマイナス10.7ポイントとなり、ウクライナ戦争勃発直前(22年2月)の水準まで回復した。改善は7カ月連続。エネルギー価格が低下しているほか、労使交渉で大幅なベースアップや一時金支給が見込まれることから、購買力の大幅低下懸念が弱まっている。
高額商品の購入意欲に関する4月の指数(同)はマイナス13.1ポイントで、前月を3.9ポイント上回った。
景気の見通しに関する4月の指数(同)は前月比10.6ポイント増のプラス14.3ポイントとなり、2カ月ぶりに上昇した。長年の平均であるゼロを3カ月連続で上回っている。