マイクロプラスチックの排出源となっている自動車のタイヤの摩耗についてデータを収集・分析し、発生量の予測や削減に役立つソフトウエアツールを開発するドイツの産学連携プロジェクト。フラウンホーファー・材料・システム微細構造研究所(IMWS)など5社・機関が参加している。
自動車のタイヤの摩耗によって発生するマイクロプラスチックは、雨によって流され、海洋や土壌に流入する。
当該プロジェクトでは、商用車のタイヤにセンサーを設置して摩耗紛のデータを収集し、道路や天候などの情報と組み合わせ、マイクロプラスチックの発生に影響を与える要因を分析する。また、タイヤの材料データを分析し、タイヤによって異なる発生量を比較する。さらに、発生要因を分析したり、発生量を予測したりする人工知能(AI)を活用したソフトウエアツールを開発し、マイクロプラスチックの発生量の削減に役立てる。
プロジェクトの実施期間は2022年12月~2025年11月まで。プロジェクト予算は約250万ユーロ。うち、ドイツ連邦デジタル・交通省(BMDV)は約68%を資金支援している。
プロジェクトには、下記の5社・機関が参加している:
フラウンホーファー・材料・システム微細構造研究所(IMWS)
パダボーン大学
iMES Solutions GmbH
DENKweit GmbH
Roesler Tyre Innovators GmbH & Co. KG