伊自動車部品大手のマレリは12日、自動運転のレーシングカーによる自動車レースイベント「インディ・オートノマス・チャレンジ」(IAC)と、レース制御技術に関する独占スポンサー契約を結んだと発表した。マレリが持つテレメトリー(遠隔測定)技術の専門知識を活用してレースの円滑な進行に寄与するとともに、自動運転技術のさらなる発展に向けた知見を集積する。
IACは世界中の工科系大学のチームがレースカーの自動運転技術を競う競技会。完全自動運転車と先進運転支援システム(ADAS)の革新的技術開発を目的としている。
マレリは今後、IACの参加車両すべてにコネクティビティ、レース制御およびデータ分析のためのソリューションと技術サポートを提供していく。コネクティビティでは車載LTEアンテナを通してレース車両に必要な技術や機能を提供する。レース制御では、レースを監視・管理するための制御ソフトを通じ、競技の安全と参加チームのパフォーマンスの向上を図る。また、遠隔操作で測定したデータは分析ツールWinTAXを使って解析し、技術改良を支援する。