ドイツ機械工業連盟(VDMA)が3日発表した独業界の5月の新規受注高は物価調整後の実質で前年同月比10%減となり、これまでに引き続き大幅に落ち込んだ。VDMAのチーフエコノミストは、「グローバルな投資需要の弱含みが続いているという我々の見方が確認された」と述べた。
国外受注が18%減少した。ユーロ圏(ドイツを除く)が36%減って、足を強く引っ張った格好だ。ユーロ圏外は9%減だった。国内受注は9%増えたものの、大型受注を除いてベースでは大幅に落ち込んだという。
新規受注を特殊要因による統計のブレが小さい3カ月単位の比較でみると、3~5月は前年同期を実質12%下回った。国内が6%、国外が15%減少。国外はユーロ圏が23%減、ユーロ圏外が11%減だった。
1~5月の新規受注は前年同期比で実質14%落ち込んだ。国内が10%、国外が16%の幅で縮小。国外はユーロ圏が19%減、ユーロ圏外が14%減だった。