食品小売の入荷不足強まる

ドイツの食品小売店で商品の入荷状況が悪化していることが、Ifo経済研究所が7日に発表したアンケート調査結果で分かった。それによると、商品が不足しているとの回答は6月に79.7%となり、前月の65.8%から大幅に増えた。調査担当者は「小売企業は特定の商品をめぐり依然としてメーカーと厳しい価格・条件交渉を行っている。メーカーによる供給停止と小売店による特定商品の販売停止はその際に圧力行使の手段として利用される」と事情を説明した。

小売業全体の入荷状況はやや緩和しており、商品不足との回答は0.9ポイント減の40.4%に低下した。衣料品店では27.2%から18.9%へと特に大きく下がっている。ホームセンター(25.1%)と家具販売店(26.3%)も低下幅が大きいという。自動車販売店は60.9%で、食品小売店に次いで不足回答が2番目に多かった。

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