ジェネリック薬サンド、スロベニアにバイオシミラーの開発拠点を設置

スイス製薬大手ノバルティスのジェネリック薬(後発医薬品)子会社サンド
(Sandoz)は20日、スロベニアの首都リュブリャナの拠点にバイオシミラー(バイ
オ医薬品の後発薬)の技術開発センターを設置すると発表した。バイオシミラーの
世界的な需要増を受け、付加価値の高い医薬品のポートフォリオを拡充する目的。
約200人を雇用し、原薬と医薬品製品の包括的な開発を行う。投資額は約9,000万米
ドル。
新しい開発センターはリュブリャナの拠点でこれまでに確立した低分子医薬品の開
発能力を基盤として整備する。サンドは現在、スロベニアのジェネリック薬子会社
レクを通じ、同国東部レンダヴァに4億ドルを投じてバイオシミラーのハイテク生
産拠点を建設しているほか、独ホルツキルヒェンの拠点でもバイオシミラーの開発
能力を強化している。新センターの設置はこれらの計画を補完するものとなる。
ノバルティスは2002年にレクを買収してスロベニアに進出した。同国中部メンゲス
ではレクを通じて国内初の遺伝子組み換え技術センターを運営している。

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