スズキのハンガリー子会社であるマジャールスズキは今年、93億フォリント(約2,
500万ユーロ)を投資する計画だ。エステルゴム工場の生産能力を引き上げるとと
もに、カーボンニュートラル(気候中立)に向けた取り組みを強化する。同国の
シーヤールト外務貿易相が26日明らかにした。
今回の設備投資を通じ、バンパー製造、塗装および溶接ラインの生産能力の拡大、
最新設備の導入、自家用の太陽光発電施設の設置を行う。また、工場の自動化とデ
ジタル化も進める。従業員は3,000人に増える見込み。
シーヤールト外相は、同社の投資はハンガリーを欧州自動車産業の「中心地」へと
押し上げる重要な一歩だと述べて評価した。投資額のうち19億フォリントを政府が
援助する。
スズキは1991年、ハンガリーに進出した。昨年の乗用車販売は1万3,859台(市場
シェア:12.34%)となり、16年から7年連続で国内首位を堅持した。
(1HUF=0.40JPY)