高級車大手の独メルセデスベンツは27日の決算発表で2023年12月期の営業利益(EBIT)予測を引き上げた。バン部門が好調なためで、従来予測の「前期をやや下回る」から「前期並み」へと上方修正した。
23年4-6月期のEBIT(調整済み)は52億1,100万ユーロとなり、前年同期を6%上回った。バン部門が91%増の7億9,200万ユーロと大きく拡大。主力の乗用車部門は1%減の38億1,200万ユーロと振るわなかった。売上高は5%増の382億4,100万ユーロ、純利益は14%増の36億4,100万ユーロだった。
売上高営業利益率(調整済みベース)を部門別でみると、乗用車は0.7ポイント減の13.5%に低下。バンは5.4ポイント増の15.5%に上昇した。
同社はバンの23年12月期の同利益率を従来予測の「11~13%」から「13~15%」に引き上げた。乗用車については「12~14%」に据え置いたものの、これまでの予測にあった「予測レンジの上限」という表現が省かれている。