ドイツ機械工業連盟(VDMA)が4日に発表した独業界の7月の新規受注高は物価調整後の実質で前年同月を11%下回り、これまでに引き続き2ケタ減となった。VDMAのチーフエコノミストは、同月の業界売上高は実質3%増加したものの、受注残高が減り続ける現状が続けば、生産と売り上げもいずれ減少に転じると危機感を表明した。
国内受注が8%、国外が同13%の幅で減少した。国外はユーロ圏外が15%減と足を強く引っ張った。ユーロ圏(ドイツを除く)は7%減だった。
新規受注を特殊要因による統計のブレが小さい3カ月単位の比較でみると、5~7月は前年同期を実質12%下回った。国内が6%、国外が15%減少。国外はユーロ圏が17%減、ユーロ圏外が14%減だった。
1~7月の新規受注は前年同期比で実質14%落ち込んだ。国内が11%、国外が15%の幅で縮小。国外はユーロ圏とユーロ圏外がともに15%後退した。