英自動車駆動部品大手のGKNオートモーティブは11日、ハンガリーで電気自動車
(EV)用サイドシャフトの工場が完成したと発表した。自動車産業が盛んな同地に
拠点を構え、迅速に顧客の需要に応える狙い。10月から年末までに約23万本のサイ
ドシャフトを生産し、その後、生産数を引き上げる。
工場は北東部ミシュコルツ近郊のフェルシェジョルカに設置した。敷地面積は約2
万9,000平方メートルで、生産棟、物流施設、試験設備を備えたエンジニアリング
センターなどで構成される。
GKNオートモーティブは中東欧でハンガリーのほか、ポーランドのオレシュニ
ツァ、スロベニアのズレチェにも生産拠点を持つ。ハンガリーの新工場は既存拠点
と相互に補完しながら地域における競争力を高める。将来的にこれら中東欧の拠点
では需要増大が見込まれる同社の電動車向け駆動システム「eDrive」も手掛けてい
く。
同社はミシュコルツを選んだ理由として、名門工業大学のミシュコルツ大学があ
り、優れた人材を確保しやすいことを挙げた。