人工知能(AI)を活用した自動会話ビジネスアプリを手掛けるルーマニアのドルイ
ド(Druid)は12日、シリーズBの資金調達ラウンドで3,000万ドルを獲得したと発
表した。同社売上の60%を占める米国での事業拡大に振り向ける。
ドルイドは2019年設立で、リアルタイムで自動会話するAIチャットボットを企業向
けに開発・提供している。同社の会話型ビジネスアプリケーション(CBA)は会話
の流れや文脈を理解し、適切に応答する能力が評価されている。進歩の著しい生成
型AIの技術も統合して能力を向上させており、複雑で難度の高い業界向けの会話型
AIソリューションとして需要を取り込んでいく意向だ。
今回の資金調達はTQベンチャーズをリード投資家として実施された。既存投資家の
カルマ・ベンチャーズ、ホクストン・ベンチャーズ、ギャップマインダーのほか、
新たにスメドヴィグ・キャピタル、エンデバー、ヴァーヴ・ベンチャーズが参加し
た。
ドルイドはこれとは別に、テック系スタートアップ投資プラットフォームのシー
ド・ブリンクでも約100万ドルの資金調達を目指している。