ポーランド政府が来年の最低賃金を決定、上げ幅19%に

ポーランド政府は14日、2024年の最低賃金を決定した。2段階に分けて賃上げを実
施する計画で、まず1月1日付で月額給与を現在の3,600ズロチから4,242ズロチ(約
915ユーロ)に引き上げ、7月に4,300ズロチ(約928ユーロ)とする。上げ幅はここ
数年で最大の19.4%。政府の推定によると、最低賃金の対象となる就労者は約300
万人に上る。
最低時給は4.2ズロチ多い27.70ズロチ(約6ユーロ)とする。また、児童手当の支
給額を60%増やす。
同国では10月15日に総選挙が予定されており、最大野党の「市民プラットフォー
ム」(PO)は与党「法と正義(PiS)」からの政権奪還を目指している。モラビエ
ツキ首相は「PO政権時代の時給はわずか数ズロチだった」と述べ、与党の実績を強
調した。PiSが政権の座に就いた15年からの最低賃金の合計増加率は146%に上る。
(1PLN=34.00JPY)

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