ルクセンブルクに本拠を置く単層カーボンナノチューブ世界最大手のOCSiAlは17
日、セルビアの首都ベオグラード近郊に新工場を設置すると発表した。まずは年産
能力60トンを整備し、来年中に出荷を開始する予定だ。また、工場稼働から2025年
末までに生産能力を120トンへ倍増させることを計画している。
OCSiAlでは、セルビア工場の設置で物流業務を効率化し、サプライチェーンの経費
削減につなげられるとみている。主に中欧・西欧、北米、アジアの顧客へ製品を供
給する。
同工場ではリチウムイオンバッテリー用にナノチューブ分散液も製造する予定だ。
これにより、毎年、電動車100万台分(1台当たりのバッテリー容量を75キロワット
時として計算)のバッテリーの性能向上に貢献できるとしている。