鉄鋼商社クレックナーが欧州で人員削減

独大手鉄鋼商社クレックナーは10月31日、欧州の従業員を削減すると発表した。同地の景気低迷と鉄鋼価格の下落を受けた措置。約300人を整理する。これにより2024年から営業利益が2,500万ユーロ改善すると見込んでいる。

同日発表した23年第3四半期(7~9月)の営業利益(EBITDA、特別費計上前)は4,100万ユーロとなり、前年同期を156%上回った。北米とスイス事業が好調だった。売上高は鉄鋼価格低下の影響で19%減の19億2,900万ユーロに後退。売上高営業利益率は前年同期の0.7%から2.1%に上昇した。純損益は1,200万ユーロの赤字で、赤字幅は45%縮小した。

23年12月期のEBITDA(特別費計上前)については欧州市場の弱含みを踏まえ、従来予測の「2億2,000万~2億8,000万ユーロ」から「1億7,000万~2億ユーロ」に下方修正した。

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