ギアメーカーの中国双環伝動、ハンガリーに工場設置へ

ハンガリー外務省は17日、中国のギアメーカー、浙江双環伝動機械が、ブダペスト
の東約60キロメートルに位置するヤースフェーニサルに390億フォリント(1億300
万ユーロ)を投じて工場を新設すると発表した。政府から70億フォリントの助成を
受ける。450人の雇用が生まれる見通しだ。
ペーテル・シーヤールト外務貿易相は、双環伝動が来年第1四半期に同地で電動車
(EV)部品の生産を始め、これと並行して工場を建設すると話した。また、同社が
EV用ギア、車軸部品で欧州最大手になるという見方を示し、運輸部門のゼロカーボ
ン化に取り組むなら「中国と欧州の経済を切り離す」必要性を訴える政策は無意味
かつ有害と欧州連合(EU)を批判した。
そのうえで、2035年以降、EV以外の新車登録を禁止するというEUの政治的判断を考
慮すれば、自動車業界の再編は不可避と指摘。ハンガリー政府が、自動車生産国と
いう地位を守るという政策の下、関連メーカーの誘致に今後も力を入れていく姿勢
を強調した。(1HUF=0.42JPY)

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