Ifo経済研究所が27日に発表した11月の独製造業輸出期待指数(DI)はマイナス3.8ポイントとなり、前月(マイナス6.3ポイント)を2.5ポイント上回った。改善は2カ月連続。ただ、同指数は6カ月連続でマイナスの領域に沈んでおり、状況は依然として厳しい。調査担当者は「多くの国の経済回復の恩恵をドイツ企業はまだ受けていない」と述べた。
Ifoは月例の企業景況感調査の一環としてメーカーおよそ2,300社に今後3カ月の輸出見通しを質問している。メーカーは「増える」「横ばい」「減る」のどれかを選んで回答。「増える」の回答比率から「減る」の回答比率を引いた数に季節調整を加味したものが輸出期待指数となる。同指数がマイナスの領域にあることは、輸出減回答が輸出増回答を上回っていることを意味する。
11月の数値を業界別でみると、プラスの領域に入ったのは食品・飼料(20.2ポイント)、衣料品(9.6ポイント)、化学(2.8ポイント)、自動車(0.2ポイント)だけだった。ゴム・樹脂製品はマイナス8.9ポイント、製紙はマイナス9.0ポイント、電気装置はマイナス10.3ポイント、機械はマイナス10.6ポイント、データ処理装置はマイナス14.5ポイント、金属製品はマイナス15.0ポイント、金属製造・加工はマイナス16.1ポイントに沈んだ。