石油大手オルレンの新CGS技術、天然ガス・水素の専混焼に対応

ポーランドの石油大手オルレンは23日、国内発電設備メーカーのホルス・エネルギ
アと共同開発したマルチ燃料熱電併給システム(CGS)の稼働試験が成功裏に完了
したと発表した。天然ガス・水素専焼、水素と天然ガスの混焼のいずれにも対応す
る出力1メガワット(MW)のプロトタイプを運転し、実用化への手ごたえを得た。
早ければ来年にも商用化する計画だ。
この独自開発のマルチ燃料システム(特許出願済)は、すでに稼働している発電設
備に後付けできる。さまざまな混合率に自動的に対応するため、オルレンでは、天
然ガスから水素へ移行する期間における有力な技術と自信を示している。
オルレンはライセンス供与の形で技術を提供する方針だ。産業、熱供給、公益分野
での需要を見込む。既存設備への装備が可能な強みを活かして営業に力を入れる。

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