ポーランドのアナ・モスクヴァ気候相は24日、同国2番目の原子力発電所の建設計
画について原則決定を発給した。同決定は原発建設と関連事業への投資計画に対す
る政府の承認を表明するもので、これらの事業は、エネルギー政策など公共の利益
を目指す国家政策の目的に合致するとともに、ポーランドの安全保障に悪影響を及
ぼさないものと確認されたことになる。
第2原発は同国南西部ポントヌフに韓国水力原子力発電(KHNP)の改良型加圧水型
炉「APR1400」2基を導入して建設される。合計出力は2,800メガワット(MW)で、
国内のエネルギー需要の約10%を賄う。2035年の稼働開始を見込んでいる。
同国の第1原発は米ウエスチングハウス・エレクトリックに委託し、グダンスク北
西部80キロほどのバルト海に近いルビアトボ・コパリノに建設する。設置するのは
加圧水型原子炉「AP1000」3基で、発電所の総発電能力は最大3,750メガワットエレ
クトリック(MWe)。33年の電力供給開始を予定している。
ポーランドは40年までに原子炉6基の設置を計画している。合計出力は6〜9ギガ
ワット(GW)に上る。