精銅大手アウルビス、ブルガリア工場のスラグ処理を最適化

独精銅大手アウルビスのブルガリア法人は11月29日、ソフィア州ピルドプ工場の銅
スラグ処理を最適化すると発表した。銅の損失を防ぐとともに、二酸化炭素
(CO2)排出量を減らして持続可能性を高める。2026年に新設備の試運転を開始
し、完成後は年間で100万ユーロ台半ばの利益増を見込む。投資額は約4,600万ユー
ロ。
銅スラグは銅精鉱を酸化させて溶かす自溶炉で生成される。新たに導入する技術で
はスラグに含まれる銅をより多く回収し、生産プロセスに再投入。スラグ中の銅の
損失を年間約500トン減らせる。また、スラグの冷却はピット(土間)ではなく200
個以上の専用容器(スラグポット)で行うことから、CO2排出量を大幅に削減でき
る。
ピルドプ工場では精錬した銅から、銅アノードと銅カソード、硫酸、ケイ酸鉄を生
産している。

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