セルビア中央銀行(NBS)は7日、政策金利を6.5%で据え置くことを決めた。金利
据え置きは5会合連続。インフレ鈍化の持続が見込まれる中、現行の金利水準を維
持して効果を見極める。
10月のインフレ率は前月から1.7ポイント減の8.5%となり、7カ月連続で低下し
た。食品価格の上昇鈍化が大きい。今後について中銀は、インフレ率は下降傾向を
維持し、2024年半ばに目標範囲内に戻るとともに、同年末までに目標値の3%まで
下がると予想する。
中銀は声明で、世界的なインフレ圧力は緩和されているものの、これまでの引き締
め政策の効果が十分に表れていないと指摘。最大の貿易相手であるユーロ圏でイン
フレが沈静化し経済活動も停滞しており、セルビアのインフレを悪化させるリスク
は低いことから、インフレ率を確実に押し下げるため金利を高水準に保つことを決
めたと説明した。