伊藤忠商事のIT子会社である伊藤忠テクノソリューションズ（CTC）は22日、ポー
ランドのITソリューション・プロバイダー、コマーチ（Comarch、クラクフ）のシ
ステムを基に、KDDIの第5世代移動通信システム（5G）のスタンドアローン（SA）
構成（5G SA）の運用支援システムを構築したと発表した。5G無線通信サービスの
安定運用と障害時の早期復旧につながるとしている。
コマーチのシステムは、高度な解析により通信ネットワーク内の状態を測定する
「可観測性」と運用自動化を実現するもので、導入によりネットワークシステムの
安定稼働と運用業務の効率化、障害発生時の検知から復旧までのワンストップの実
行が可能になる。KDDIはこれまで人手に頼ってきたネットワーク障害への対応の自
動化を進めており、同システムにより5G SAのスマートな運用を確立する。
コマーチは通信事業者をはじめ、金融、保険、航空、石油・エネルギー、医療など
様々な分野にITソリューションを提供している。世界の75の拠点で6,000人以上の
専門スタッフを抱える。ポーランドとドイツにデータセンターを持つ。