テレコムセルビアの通信塔1800基をEBRDなどが取得

欧州復興開発銀行(EBRD)は22日、西バルカン地域の移動通信インフラに投資した
と発表した。英プライベートエクイティ、アクティスの主導で国際金融公社
(IFC)とともにコンソーシアムを結成し、国営電気通信テレコム・セルビアが自
国内とボスニア・ヘルツェゴビナ、モンテネグロに持つ約1,800基の通信鉄塔(モ
バイルタワー)を取得した。取引額は明らかにしていない。
コンソーシアムは通信鉄塔の取得に合わせ、西バルカン初の独立系通信鉄塔会社を
設立した。地域内の移動通信事業者同士のインフラ共有(コロケーション)を促進
し、5G標準の迅速な展開とカバレッジ(通信領域)の拡大につなげる。
アクティスは、バルカンや中東欧の通信鉄塔市場が今後数年間で大幅に拡大すると
みている。EBRDは今回の投資について、「3カ国における信頼性の高いモバイル
サービスへの需要に対応できるようになり、国営通信インフラの民間所有への移行
も実現する」としている。

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